伐採見積り7万円は高い?安い?|現役庭師が“作業費”の中身をすべて言語化します

見積依頼者

この木を伐採したくて見積りお願いします。

庭師

そうですね~
作業費・処分代込みで
7万円ですね!

見積依頼者

え?高くない・・・

伐採の見積りが7万円。

正直、高いと感じた――
その感覚はまったくおかしくありません。

むしろ、多くの方が最初にそう思います。

木を切るだけに見える作業に、
なぜ7万円もかかるのか。

相場が分からないまま、
「こんなものなのかな」と依頼する方もいれば、
「高すぎる」と感じて別の業者を探す方もいます。

でもその金額の中に何が含まれているのかを、
説明される機会はほとんどありません。

伐採は、ただ木を切る作業ではありません。

この記事では、
「作業費」として一括りにされてしまう伐採の見積りを、
現役庭師の視点から一つずつ言語化していきます。

7万円が高いかどうかを決めるのは、
金額ではなく中身だからです。

伐採費用7万円の意味

伐採の見積書には「作業費 一式」と書かれていることが多くあります。

ですがその中身は、単純にチェーンソーで木を切る作業だけではありません。

  • どの方向へ倒すのかを判断
  • 建物や塀、電線、隣地へ影響が出ないように段取り
  • 安全に作業できる動線を確保する
  • 木に登って上から順番に切っていく方法

木の大きさや傾き方、枝の付き方によっては、
その場で切り方を変える必要もあります。

同じ高さの木でも、
周囲の環境によって難易度はまったく変わるのです。

つまり作業費とは、

「切る行為の金額」ではなく
安全に完了させるためのすべての工程に対する対価です。

金額の中に含まれているもの

安全を確保するための準備と装備

伐採は常に危険を伴います。

ヘルメット、安全帯、ロープワーク、
脚立や昇降機の設置、退避経路の確保。

これらは目立たない部分ですが、
事故を起こさないために最も重要な工程です。

安全対策は、
「何も起こらなかった」という結果でしか見えません。

ですがその裏には、
経験と準備があります。

木の状態を見極める判断

同じ樹種でも、
健康な木と傷んだ木では切り方が変わります。

内部が空洞になっている場合、
重心の読みを誤れば
倒れる方向は変わります。

見た目では分からない状態を判断するのも、
庭師の仕事です。

周囲への配慮

隣家との距離、
通行人の動線、
落下物の可能性。

音や振動への配慮も含めて、
作業は進められます。

これは図面には書かれませんが、
現場では常に考えていることです。

伐採見積り7万円に含まれている諸々
  • 伐採費用
  • 作業方法の決定(伐倒・枝下ろし・吊り切り など)
  • 木の高さ・幹の太さ・枝の張り方の確認
  • 傾き・重心・腐食の有無のチェック
  • 倒せる方向の選定
  • 危険手当
  • 特殊伐採
  • 周囲(建物・塀・電線・隣地)の安全確認
  • ロープワークによる落下防止
  • 作業動線の確保
  • 立入禁止範囲の設定
  • 退避経路の確保
  • 昇降用具の設置
  • 切り株の高さ調整
  • 枝下ろし(落下物のコントロール)
  • 幹の分割切断
  • 倒す方向の微調整
  • 建物や塀を傷つけない処理
  • 作業中の声かけ・確認
  • 隣家への越境防止
  • 通行人への安全確保
  • 騒音・振動への配慮
  • 清掃(敷地内・道路)
  • 枝葉の細断・積込み
  • 幹の運搬
  • 発生材の処分場への搬入
  • チェーンソー・刃の管理
  • 燃料・オイル

■ 経験と判断
事故を起こさないための判断
危険を回避するための知識
現場ごとの対応力
木の状態を読む力

それでも「木を切っただけ」に見えてしまう理由

これらの工程は、
外から見るとほとんど分かりません。

何も起こらず、
予定通り終わる。

それが伐採の“成功”だからです。

ですが実際には、
見えない部分に最も時間と神経を使っています。

安さだけで選んだ場合に起こること

金額だけで選ぶと、
作業は“早く終わらせること”が優先されます。

必要な工程が省かれ、
将来の管理まで考えた処理がされないこともあります。

その結果、
別の形で手入れが必要になり、
もう一度費用がかかる。

これは珍しいことではありません。

7万円が高いかどうかを決める基準

7万円という金額そのものに、
高い・安いという基準はありません。

あるのは

  • どんな仕事をしてくれるのか
  • どこまで考えてくれているのか
  • 自分の庭に向き合ってくれているのか

という中身です。

伐採は「木をなくす作業」ではなく、
庭の次の時間をつくる仕事です。

その価値まで含めて判断していただけたら、
金額の見え方は変わると思います。

伐採費用を安くする方法

伐採費用の中で、金額差が大きく出る要素の一つが
「処分費」です。

同じ木を切る場合でも、

  • 伐採作業のみ
  • 伐採作業+処分

この2つでは費用が大きく変わります。

処分費に含まれているもの

処分とは、単にゴミを捨てることではありません。

  • 枝葉・幹の積込み
  • トラック荷台でバラバラに切断作業
  • トラックでの運搬
  • 処分場への搬入
  • 処分費用の支払い
  • 荷下ろし

という工程が発生します。

伐採後のゴミが多いほど
時間・人手・車両が必要になります。

処分なしだと安く見える理由

処分をしない場合、

  • 現場にまとめて置いておく
  • お客様自身で処分する

という形になります。

この場合、作業時間と運搬費が減るため
見積り金額は下がります。

ただし、

  • 想像以上の量になる
  • 重くて動かせない
  • 処分方法が分からない

というケースも少なくありません。

庭ナビの考え方

処分を含めるかどうかは、
お客様の考え方次第です。

費用を抑える方法として
  • 枝葉だけの処分や幹だけの処分
  • 次のゴミの日までおいておける土地であればご指定の場所に集めて置く

大切なのは、
「どこまでを今回の作業に含めるのか」
を事前に共有することです。

そしてあなたにとっての最善策を一緒に頭を使って悩むことです。

これまで見えにくかった作業費の中身が、
少しでもクリアに感じていただけたでしょうか。

次は、あなたの庭の状況に当てはめて
一緒に整理していけたらと思います。

※内容や地域によっては、
最短で当日のご訪問も可能です。

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この記事を書いた人

【Writing】HUB / 【Photo】FIELD

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