冬に赤色の小さな実ができる人気の庭木「モチノキ」。
美しい濃緑の葉が年間を通して楽しめる常緑高木で、日本の伝統的な三大庭木の一つとして非常に人気があります。
今回のご依頼者さまも愛着を持って育てておられましたが、
- ご年齢と共に管理できなくなってきた
- 脚立に乗っての剪定が怖い
- そろそろ庭を片付けしていきたい
とのご要望で、庭じまいに向けて庭木の整理を進めることになりました。
一気にすべて伐採してしまうと、長年親しんできた庭がなくなってしまうようで心に穴ができそうな感じもします。
そのため依頼者さまと相談しながら、まずは庭の役割が少なくなっている木から整理していくことにし、今回はモチノキを伐採する流れとなりました。
庭いじりがご趣味
今回のご依頼者さまは、庭いじりが趣味ということもあり、とても整理され綺麗なお庭でした。
庭師としてお庭を拝見しましたが、庭木の配置や剪定の状態からも、長年大切に手入れされてきたことが一目で分かります。
低木や生垣はきれいに整えられ、雑草もほとんど見当たらない状態で、庭を日常的に手入れされていたことが伝わってきました。
庭というものは、不思議とその家の暮らし方や価値観が表れる場所でもあります。
植物の選び方、配置の仕方、剪定の仕方など、庭を見ればその方がどのように庭と向き合ってきたのかが分かるものです。
今回のお庭も、まさにそのような心のこもった庭でした。
ご年齢とともに
正確なご年齢は伏せますが、ご依頼者さまはすでに現役を引退されており、毎日の日課としてお庭の手入れをされていたそうです。
朝起きて庭を眺め、気になる枝を少し剪定したり、雑草を抜いたりする。
そのような時間が日常の楽しみであり、長年続けてこられた習慣でもありました。
しかし、どれだけ庭が好きでも、年齢とともに体力は少しずつ変化していってしまいます。
昔は、当たり前のようにできていた作業でも、
- 脚立に登るのが怖くなってきた
- 高い場所の枝を切るのが不安になってきた
- 作業後の疲れがなかなか取れない
といった変化を感じるようになってきたとのことでした。
特に剪定は、脚立を使うことも多く、無理をして作業すると転倒などの危険もあります。
そのため、これまでご自身で管理されてきた庭でも、少しずつ負担を感じるようになってきたというお話でした。
管理したいけど出来なくなってきた
庭木の管理は、木の種類によって難易度が大きく変わります。
例えばツゲや低木などであれば、地面に足がついた状態のまま剪定することができます。
刈り込みバサミなどを使えば、比較的安全に手入れを続けることが可能です。
しかし、モチノキの場合はそうもいきません。
モチノキは常緑高木のため、ある程度の高さまで成長する庭木です。
枝が伸びてくると、剪定のために脚立や梯子を使う必要があります。
今回のモチノキも、決して極端に大きい木ではありませんでしたが、剪定をするには脚立に登る必要がある高さでした。
以前であれば問題なく管理できていたそうですが、
- 「脚立に登るのが怖くなってきた」
- 「落ちたら大変だから無理はしたくない」
というお気持ちもあり、管理を続けることが難しくなってきたそうです。
庭木というのは、好きだからこそ長く残しておきたいものですが、同時に安全に管理できる範囲で維持することも大切です。
そのため今回は、今後の庭の管理も考えながら依頼者さまと相談し、
- 今後も管理しやすい庭にする
- 無理をしなくても維持できる状態にする
という方針で、庭じまいに向けた庭木整理を進めることになりました。
その整理の一つとして、今回のモチノキの伐採を行うこととなりました。
モチノキの伐採作業

住宅の庭での伐採作業は、周囲の状況を確認しながら慎重に進める必要があります。
- 枝を落としていく
- 高さを落としていく
- 幹を一定の長さで切っていく
いきなり幹を切るのではなく、まずは枝を落として木のボリュームを減らしていきます。
枝を整理していくことで、安全に幹を処理できる状態を作ります。
住宅の庭では、
- 隣接する建物
- フェンス
- 隣家
- 植木
- カーポート
- 物置
などが近くにあることが多いため、作業は慎重に進めます。
ある程度枝を落としたあと、幹を少しずつ切り分けていきます。
一度に大きく倒すのではなく、
安全に処理できるサイズに分けながら伐採を進めていきます。
庭の整理はこれからも続いていく
庭じまいという言葉を聞くと、庭木をすべてなくしてしまうイメージを持つ方もおられます。
しかし実際には、すべての木を一度に伐採する必要はありません。
管理が難しい木から整理していき、
無理なく維持できる庭にしていく。
そのような形で少しずつ庭を整えていくケースが多くあります。
今回も依頼者さまと相談しながら、まずは管理が難しくなってきた木から整理することになりました。
その中の一つが、このモチノキでした。
庭の形は暮らしとともに変わる
庭というものは、最初に作った形のまま一生続くものではありません。
生活環境や年齢とともに、庭との付き合い方も変わっていきます。
若い頃は庭づくりを楽しみ、
年齢を重ねると管理しやすい庭に変えていく。
それも自然な庭のあり方です。
今回の作業も、庭をなくすためではなく、
これからも無理なく付き合っていくための整理の一つでした。
長年大切にしてきた庭だからこそ、
これからの生活に合わせた形に整えていくことも大切だと庭ナビは思います。
庭ナビでは、剪定だけでなく 庭じまいへ向けた庭木整理や伐採のご相談も承っております。
「庭を少しずつ整理していきたい」
「もう管理が難しくなってきた木がある」
そのようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
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